金属資源情報のページ

独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の作成した資料を転載させて戴いています。

銅、亜鉛、ニッケル、貴金属(金、白金、パラジウム)情報 ー月刊ー

2023年1月
・ベースメタルは中国需要回復期待により銅・亜鉛は上昇基調、ニッケルはインドネシアからの供給途絶懸念が影響か
・金、米経済指標低迷やデフォルト回避で9か月ぶりに1,900US$/oz超、パラジウム超えの高値継続
2023年2月
・ベースメタルは、マクロ経済が価格に強く影響、中国・米国経済は低迷し続けるという見方が広まり3鉱種ともに下落
・金、FRBの利上げ終了示唆で月初上昇も、長期化懸念が再燃し下落、白金族も需要減退懸念で安値圏
2023年3月
・ベースメタルは、上旬は中国需要の冷え込みにより3鉱種ともに下落傾向も、米ドル安等で中旬以降緩やかな上昇傾向
・金、大手金融機関の相次ぐ経営破綻で信用不安、景気減速懸念が広がり2,000US$/ozに迫る高値に
2023年4月
・ベースメタルは、実需回復が見られず銅・亜鉛は下落傾向に、一方供給面はタイト感が強く価格を下支え
・金、早期の利上げ終了観測で2,000US$/oz前後の高値圏で推移、プラチナは南アの供給懸念で上昇
2023年5月
・銅・亜鉛・ニッケルの全鉱種で当年最安値を記録、市場バランスの緩和により月を通して下落基調に
・金、相次ぐ米銀行の経営破綻や米デフォルトへの警戒感から高値も、デフォルト回避で月後半は下落
2023年6月
・銅・ニッケル、上旬は明るい経済ニュースにより上昇も、下旬は実需用低迷見込みから再び下落傾向
・金は欧米主要銀行の利上げ継続姿勢で、白金族は中国の新エネ車購入税減免政策の継続で下落が続く

2023年7月
・銅・亜鉛・ニッケル、じりじり上昇気味も需要の冷え込みにより市場は余剰気味で上値は重い展開に
・金は米インフレ鈍化による利上げ打ち止め観測等で高値を継続、白金族は将来の需要減退懸念で低迷

2023年8月
・銅・亜鉛・ニッケル、米ドル高や中国経済低迷で下落、下旬はやや持ち直すも上値は重い展開が続く
・金は米経済が堅調で前半下落、下旬若干不振で上昇しV字の展開、白金族は需要減退懸念で低迷継続
2023年9月
・欧米で高止まりする政策金利やマクロ経済の低迷、中国需要の不振により下落、ニッケルは年最安値
・金は米経済が堅調で前半緩やかに下落も、自動車労組ストで上昇、月末は議会の混乱で下落に歯止め
2023年10月
・3鉱種とも不確実性から当年最安値付近の狭いレンジで推移、 ニッケルは 2021 年 10 月以来の安値へ
・金は月初堅調な米経済で緩やかに下落も、中旬以降は緊迫した中東情勢で急騰、2,000US$/oz 目前
2023年11月
・パナマ銅鉱山、鉱業権に係る新契約をめぐって操業停止、さらにパナマ最高裁判所は違憲判決も下す
・イスラエル情勢や米の利上げ終了示唆で金2,000US$/oz突破、パラジウムは1,000US$/ozを割る
2023年12月
・銅・亜鉛は上旬下落も米利下げ期待により下旬は上昇基調、ニッケルは上昇要因に欠け安値圏で推移
・金、米インフレ鈍化や2024年利下げ示唆で史上最高値更新、パラジウムは再び1,000US$/oz割れ
2024年1月
・銅、ドル高も供給懸念によって価格下支え、亜鉛・ニッケルは供給過剰傾向により軟調推移
・金、早期の米金利引下げ開始観測が後退し下落も、中東情勢悪化で上昇、2,000US$/oz の高値維持
2024年2月
・銅、上中 旬は春 節の影響で低迷、期末は米国インフレ懸念が緩和し 3 鉱種とも上昇して越月
・金、米金利引下げ開始が
3 月から 6 月に延期見込で下落、パラジウムは約 6 年ぶりにプラチナを下回る
   

令和4年度カーボンニュートラル実現に向けた鉱物資源需給調査

カーボンニュートラル(CN)に関連する鉱種の需給バランスの分析を実施。
時系列で需要量と供給量の比較、累積需要量と埋蔵量(USGS)+リサイクル供給量の比較(~2050年)
CN鉱種:銅、リチウム、ニッケル、コバルト、グラファイト、シリコン、
     ジスプロシウム、ネオジム、プラチナ、パラジウム、ロジウム、バナジウム
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